開催の経緯:移転を前に社員の声に耳を傾けよう!

オフィス移転を2017年頭に控え、プロジェクトはキックオフ。

 

移転を目前に控え、どんな社員がどんな思いで働いているのか?次の移転でじげんの未来の「働く」を「明るく」していくために何が必要なのか?一度社員の声をじっくり聞く場を持つために、水嶋氏と様々な職種・家族を持つ社員と共にワークショップを開催しました。

  • 参加者① Oさん(男性)

エンジニアでプロジェクトマネージャー。36歳。現在4歳のお子さんが1人。奥様はパート勤務でシフト制なので、朝が早いときは送り迎えもしている。

  • 参加者② Sさん(女性

バックオフィスでデータ分析やディレクション、セールス補助など幅広く担当。年内に結婚を控える。趣味は阿波踊りで毎年夏には都内を中心に祭りやイベントに出演。

  • 参加者③ Iさん(女性)

人事労務、総務等を担当。現在シングルマザーで1年生の子どもを育てる。いわゆる「小1の壁」に体当たり中。

  • 参加者④ Mさん(女性)

経営推進部で人事として制度づくりや採用を担当。4人兄弟末っ子だったため、10歳で甥っ子が誕生。保育所への送り迎えなどを経験し、子育てと仕事のバランスを個人では決められない社会の難しさに不安を感じる。

※上記は全てワークショップ当時の情報になります。現在は変わっている可能性があります点、あらかじめご了承ください。

じげんの今はどうなっているの?

ワークショップに入る前にこれまでのじげん、そしてここ数年の大きく変化しつつあるじげんがどうなっているのかを振り返ります。

  • これまでの「働く」

20代の若手社員が多く、事業家として社会に何かを残したい、夢を叶えたいという大志を抱いて働いており、1人1人が自分自身の成長に目を向けてキャリアを考えていました。従って、じげんという会社も成長を実現するための舞台としての意味合いが大きく、人事制度もそうしたニーズに基づいて作られ、事業の成長に伴い、社員も成長する「働きがい」のある職場が作られていた。

  • 今の「働く」

この2年くらいで8件のM&Aを実施、じげんグループは拡大し、社員数はグループで約3倍になりました。採用面接を挟まずにじげんグループの一員に加わる社員も増えています。

ビジネスモデルは多様化し、それに伴ってエディター、カスタマーサポート…と、職種の幅もどんどん広がっています。社員の平均年齢は徐々に上がりつつあり、2015年は28歳でしたが、2016年は29歳になっています。

実はこの28歳から29歳にかけての変化は大変重要なもので、2014年の日本の平均初婚年齢は女性が29.4歳、男性が31.1歳、日本で初めて出産する人の平均年齢が30.4歳で、今、こうしたライフイベントが次々起こるほんの少し手前にいることがわかると思います。

ワークショップが目指すこと:新しいオフィスで大切にすべきエッセンスを掴むきっかけに」

おそらく組織が拡大し、成熟する過程で平均年齢はあがりますので、近い将来ライフイベントを迎える社員が確実に増えていくはずです。

そうなると、個人のキャリアを軸に「働く」を考えていたフェーズから、ライフイベントを乗り越えてどう「働く」のか?という新たな視点が加わってくることは想像に難くありません。

創業10年のまだまだ若い会社であるじげんにいる多くの社員にとって、今からさらに10年働き続けるということは途方もなく、想像できないと感じてしまうのが現実です。しかし、ミッションである「生活機会の最大化」のため、0→1で何かを始め、大きく育てていくのには時間がかかります。もしかしたら10年かかることもあるかもしれません。その過程で「働き方」に限界を感じて目指していたことを断念する人が極力出てこないように、じげんの未来の「働く」を「明るく」することは、個人のキャリアにとっても、会社にとっても非常に大切なテーマです。

そして、次のオフィスはまさにそんなじげんで「働く」未来への投資であり、次の10年のスタートを切る上での土台になります。

そのワークプレイスどのような場にするか、ソフト面、ハード面共に考えていくためのエッセンスを掴むために、このワークショップは開催されました。

今回は話し合ったことを可視化しつつ、それを見ながら次のアクションをイメージできるように、グラフィックレコーダーの方にもご協力いただきました。

また、社員同士で意見をシェアしつつも、会社で働いている人同士の会話だと、当たり前すぎて見えなくなってしまうことを、水嶋氏より活発に社外の立場から質問やアドバイスをいただいたりすることで、より議論を深めていくことができました。

自身の未来の「働く」を「明るく」するために必要なことを考えよう!

まず、これからじげんで長く働いていくとしたら、大切にしたいこと、自分自身がこう働いていたい、こうありたい!ということを発表してもらいました。

キーワード① 家族

★家族を守る
…経済的にも精神的にも家族を大切にできる自分でありたい。

★子供を育てたいという気持ちになれること
…子供ができて「うわ、どうしよう」って思いたくない。

★家族と仕事の両立、給与UP
…どれだけ家族と仕事を両立できるかは生産性の高い仕事(つまり市場価値の高い仕事)をできるか。

キーワード② 仕事のやりがい

★家族に愛される仕事をしていること
…自分はこんな仕事をしていると誇りをもって語りたい。

★笑顔
…周りの人の笑顔が自分の笑顔に繋がり大切な人の笑顔に繋がる。

★エンジニアとしてのキャリアアップ
…人生の大半の時間を費やす仕事の中でどう学び続け、キャリアを広げていくのか。

★社会への貢献
…自分の目の前の仕事がユーザーの生活を幸せにするというやりがい。

キーワード③ 仕事・プライベートを含めた時間の使い方

★メリハリ
…働くときは働く、遊ぶときは遊ぶ、うまく切り替えて生活できること。

★大切にしたいものを大切にできる
…何を大切にして生きていくかは人それぞれ違う。それがお互いに尊重しあえる関係が会社にある。

★自分で時間のコントロールができること
…仕事に翻弄されて何かを疎かにするのではなく、時間の使い方がプライベートな部分含めてコントロールできている。

その他でてきたキーワード

★多様性・国籍・性別・LGBTを問わない働き方
…仕事を通じて様々な人と出会い、共に働いてみたい。

★健康
…心身共に。イライラしていると、それが家族に伝染してしまう気がする。

家族や趣味のことも交えつつ、率直に語り合う中で自然と参加メンバーの距離は近付き、笑顔が飛び交う暖かい雰囲気に。

キーワードを元にじげんの未来の「働く」を「明るく」を考える

次に、こうしたみんなの大切にしたいことを踏まえて、じげんが何を大事にしていくことで、未来の「働く」を「明るく」していけるのかを話し合いました。その過程で、今のじげんが抱えている様々な課題や大切にしたい価値観も見えてきました。

 

帰りづらいのはなぜなのか?


きっかけは早く帰る!と決めた日は周りの目を気にせず早く帰れるようにしたいという意見に対して、水嶋氏より「定時に帰るということに関して違和感を持つ人がいるのでしょうか?」という質問をしたことから始まりました。

基本的には会社はむしろやることやって早く帰りましょう!という風土なのに、なぜか帰ることを気まずく感じる時はあります。

小学校1年生のお子さんがいるIさんは「お留守番ができるようになっちゃったので、お迎えに行かなきゃいけないから帰るっていう、大義名分がなくなっちゃった」と語ります。割り切って定時に帰ったら良いのかもしれないと思いつつも、みんながいろんなもの抱えて仕事している中で、バックオフィス側に関わる、今やらなきゃって思う部分」があると、今やろうと思ってしまうそうです。

Oさんからは、「サービスの成果が目標に対して十分でない時に、やれることはやったのかと思ってしまうことがある。」という意見が。責任感が強くみんなで課題を解決していこうという意識を持つ人が多いのはじげんのとても良いカルチャーです。けれど、その意識が時には自分を逆に追い詰めてしまうこともあることがわかりました。

水嶋氏からは小学校6年生までスイスで過ごした経験から「(スイスの人たちは)驚くほどに家族と過ごす時間の優先順位が高い」という話が出ました。たとえば、「会社に定時以外での仕事を求められても、勤務時間ではない今は引き受けられないと宣言する」そうです。ただし、それは「ドライに思えるかもしれないが、会社愛や責任感がないというのとは違う、家族や大切な人と過ごすための宣言」だということで、参加者は興味深くうなずく様子が見られました。

 

大企業ではなく、じげんだからこそ大切にしたい「働き方」って?

一方で「きっちりと働く時間が決まっていて、その時間いればいい」みたいな仕事や「自分以外の誰がやっても同じ」みたいな仕事はしたくない、「仕事のやりがいは同時にとても大切!」という意見も。たとえば、これから新たな制度をつくったり、オフィスづくりを推進していったりする中で、そうはいっても福利厚生に大きな予算がかけられる大企業ほどには充実したサポートをすることは難しいと思います。残業はゼロ!といったルールで縛るのではなく、ママだからとか結婚してるからとか定型にあてはめるのでもなく、自らが求める働き方を提案し、フレキシブルな対応が得られる状況の中で、やりがいのある仕事に取り組み成長していきたい、社会に貢献していきたいという思いが強くあることも再確認しました。

 

1%を「働き方」に投資するという考え方~one for all, all for one~

必ずしも一律全社員同じ制度を適用することが社員の未来の「働く」を「明るく」しないのでは?といった議論が深まる中、水嶋氏からも提案をいただきました。
一言でいうと、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」を意味する「one for all, all for one」という言葉をベースに「1% for all, all for 1%」と表現できるといいます。どういうことかというと、会社の売上あるいは利益の1%を社員のライフステージの変化に伴う課題解決のために投資していこうというものです。

たとえば、認可保育園に預けられなくて、「働く」ことを選択できない時にサポートしたり、教育費がかかる時期にサポートしたりなど、あらかじめ1%をプールしておけば、社員からの要望を受けて、柔軟にその1%の使い道を検討することができます。

水嶋氏は「その投資は一時的に社員を助けるだけのものではなく、持続的な企業の成長を促すような副次的効果もあるのではないか」と話します。
たとえばその1%のストックを増やせるように、より大きな成果を出そうというモチベーションUPや、いつかの自分や自分の家族のための備えにもなるという安心感醸成に繋がるかもしれません。
1人1人の頑張りによって救われた社員は会社や仲間への感謝の気持ちが膨らみ、次の誰かのために頑張ろうと思うかもしれません。それがチームとしての一体感を生み出し、離職率の低下や業績の向上といった数字にも結びつくような正のスパイラルを生み出す装置となる可能性を秘めているのです。

これこそまさに既存の枠組みにとらわれない、企業と社員の関係の築き方です。
今後の組織の変化に応じて、都度制度を整えていくという姿勢も大切ですが、持続的に社員の生活のことを配慮できる体制として画期的なアイディアをいただき、「それはとてもじげんらしい!」と共感の声が上がりました。

じげんの「働き方」の大方針とは?

話し合いを重ねる中で、こんなふうに「じげんが好き」と思えることが大切だとまとまりました。

じげんが好き=①じげんが立ち向かう「事業」が好き+②自身が担う「仕事」や共に働く「仲間」が好き+③プライベートも含めたじげんでの「働き方」が好き

①じげんが立ち向かう「事業」が好き

ユーザーの幸せに繋がり社会に貢献していること。成長し続けていること。

②自身が担う「仕事」や共に働く「仲間」が好き

自身にとってほかではできないやりがいのある仕事ができる。サービス愛を持って働けている。また、一緒に働く仲間を尊敬でき、切磋琢磨しながら、共に目標に立ち向かっていくことにわくわくできる。

③プライベートも含めたじげんでの「働き方」が好き

働く場所、時間、キャリアパスなど。自ら最も自分にとって良い形を選択できる。

家族も会社もチーム

最後に 参加メンバー同士で一言ずつ感想を話し合いました。

「どうせ変わらないと諦めるのではなく、思っていることを形にできそうな会社っていいなと思った」「人それぞれですが、社員全員が人生のクオリティーを重視できる会社にしたい」といった未来に向けてみんなで会社をより良くしていこう、という前向きな感想が集まりました。

水嶋氏からは
「“家族も会社もチーム” だと考えています。会社も『社員』というチームと、その1人1人が持つ『家族』というチームと、それぞれに対してしっかり向き合える仕組み作りやオフィスの環境づくりが必要だと思っています。」
という素敵な言葉をいただきました。

最後に、完成したグラフィックレコーディングを前に集合写真をパシャリ。

ここから始動する移転プロジェクト

オフィス移転に際しては今回のワークショップはもちろん、社員へのアンケートや経営陣へのヒアリングを実施し、水嶋氏と共有していきました。

オフィスを移転することは単に働く場所や設備が変わる以上に会社の仕組みや環境をソフト面・ハード面から改革する大きなチャンス!

必ずしも全ての要望に応じられるわけではないですが、会社というチームが助け合いながらもより良い成果を出し、じげんが新たなステージに進んでいけるように、次のワークプレイスで何を実現すべきかを考えるところからオフィス移転は始まっています。

そして、もちろん、今回出た提案をオフィス移転のみならず制度開発やソフト面でのオフィス環境の整備に活かしていきたいと思います。

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